2022年度東京大学大学院 大問V(統計) 回答例

2022年度

東京大学教育学研究科総合教育科学専攻臨床心理学コース

大問5

 

回答例

(1)

数学の得点と国語の得点の影響を除いた際に、英語の得点が1点高いと大学2年次の成績評価得点が0.32点高い。

 

(2)

「標準誤差=標準偏差/√サンプルサイズ」なので、0.08=標準偏差/√100で標準偏差は0.8となる。そのためデータを追加した際の標準誤差は0.8/√400で0.04となる。

 

(3)

要因を対応づける方法として、以下の2つの方法が存在する。1つ目は各水準に同一の実験参加者を割り当てて被験者内要因とする方法である。2つ目は従属変数と相関のある変数に対して互いに類似した被験者の組を作り、その組のメンバーを各水準にランダムに割り当てる方法である。対応のある要因では、対応のない要因で残差とされていたものの一部が、ブロックの平方和として説明され残差が小さくなるため、検定力が高くなるという利点がある。

 

参考資料

 

 

今回の過去問は以下のリンク先から購入可能です。

文学部複写センター (biglobe.ne.jp)

 

*このブログでは心理系大学院(公認心理師臨床心理士カリキュラムに対応した大学院)の過去問の回答例を挙げています。回答は独自に作成したものであり、正答を保障するものではありません。試験対策の参考にお使いください。